NEWS2019.10.30

アート歴史

延暦寺に巨大狛犬と大提灯-カルチャーイベント「照隅祭」で奉納展示

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  • 京都造形芸術大学 広報室

天台宗総本山の比叡山延暦寺で11月2日(土)~4日(月祝)、京都造形芸術大学発の現代アート作品がお披露目されます。通常非公開の国指定重要文化財「にない堂(常行堂、法華堂)」の外では巨大な狛犬と獅子が来場者を出迎え、内部では大提灯で仕立てた茶室が登場します。

奉納展示はカルチャーイベント「照隅祭」のアートプロジェクト「一隅を照らす」として行われます。

まず、注目を集めるのは、京都造形芸術大学美術工芸学科のヤノベケンジ教授(現代美術作家)が学生10人とともに手掛けた一対の巨大な狛犬と獅子『KOMAINU―Guardian Beasts-(2019)』。角があり口を閉じているのが狛犬、口を開けているのが獅子で、その大きさは高さ3m、重さ200kg。黒い外観と赤色の眼、鋭く光る金色の牙が目に留まり、圧倒的な存在感を放っています。古代オリエントから中国や朝鮮半島を経て伝わったとされる狛犬は、もともと仏や神を守る獅子として表現されたといい、平安京を見下ろすように創建され、日本の精神文化を育んできた延暦寺に奉納するにあたっては、世界の人々や環境を守る守護獣としての祈りが込められています。

狛犬
獅子

8月から続いてきた制作は大詰めを迎え、大学内の共通工房「ウルトラファクトリー」では最後の仕上げが行われています。第一線で活躍するアーティストと共同制作を行う「ウルトラプロジェクト」として参加する学生たちも、ヤノベ教授の指導の下で制作に励んでいます。荘厳な空気が漂うにない堂の眼前に巨大な狛犬と獅子が鎮座する姿。誰もが目を奪われるであろう光景が待ち遠しいです。

新作の公開に向けて作業するヤノベケンジ教授
世界文化遺産・延暦寺への奉納展示という貴重な機会に向け、学生も制作に余念がない

直径約2mの巨大提灯二つも展示されます。京都における伝統文化の継承、発展に寄与することを目指して活動する京都造形芸術大学の「京都伝統文化イノベーション研究センター(KYOTO T5)」の学生が、京提灯の小嶋商店とコラボレーションして生まれた作品です。イタリアで今春開催された「ミラノデザインウイーク(世界的なデザイン見本市)」に出品し好評を博した提灯が常行堂に、その発展形として大提灯の下に畳を敷いて「提灯茶室」を表現した作品を法華堂にそれぞれ設置します。

京提灯の内側を見てほしいと、学生が京提灯の職人さんとコラボして誕生した
畳を敷いて茶室をイメージ。(法華堂に設置される提灯は、胴体の長さが2.2mほどあります)

奉納場所のにない堂は西塔(さいとう)エリアにありますが、約1キロ離れた東塔エリアの大書院には期間限定のTSUTAYA BOOKSTOREがお目見えし、KYOTO T5の学生のアイデアと伝統工芸職人の技術が融合したコラボ作品も展示販売されます。下駄やぞうりに用いられる鼻緒とスニーカーを組み合わせた「HANAO SHOES」、漆職人と共同制作したアイスクリーム用スプーンなどが並び、2019年度のグッドデザイン賞を受賞したKYOTO T5の取り組みをご覧いただけます。

「一隅を照らす運動」50周年を記念して開催される照隅祭では、延暦寺一帯を会場に音楽イベントやワークショップ、精進フードのキッチンカーが登場するフードマルシェなど目白押しの内容となっています。芸術の秋真っ盛りの今、世界遺産・延暦寺で繰り広げられるカルチャーイベントにぜひお越しください。

狛犬と獅子は「にない堂」の前に、二つの大提灯は常行堂と法華堂の内部にそれぞれ奉納展示される

照隅祭

一隅を照らす運動発足50周年記念。京都造形芸術大学のアートプロジェクト「一隅を照らす」をはじめ、TSUTAYAとの合同企画「大書院BOOKSTORE」や精進料理のフードマルシェなど、たくさんの企画をラインナップ。

会場 比叡山延暦寺
期間 11月2日(土)~11月4日(月祝)
開催時間 10:00〜16:00
参加費 無料(延暦寺巡拝料、プログラムによっては参加費要)
主催 天台宗 一隅を照らす運動総本部
運営 株式会社オートクチュール京都

https://ichigu.info/

 

  • 京都造形芸術大学 広報室Office of Public Relations, Kyoto University of Art and Design

    所在地: 京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス 人間館2階事務室
    連絡先: 075-791-9112 (内線 3030/3033)
    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

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