REPORT2019.10.04

アート

城下町に“あの”巨大マンモス登場!-松江水燈路2019

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  • 京都芸術大学 広報課

島根県松江市の松江城一帯で毎年9月から10月にかけて開催されるライトアップイベント「松江水燈路」。光と影が織りなす幻想的な風景を楽しむ事ができる上、多くのイベントが行われたり、たくさんの行燈や地元の方々による屋台が出店したりして、城下町の秋の風物詩となっています。

期間中は約2000個の行燈が会場全体に並び、多くの人々を魅了する

京都造形芸術大学は2015年度から同イベントへ協力しており、1年生全員が取り組む「京造ねぶた」のノウハウを生かして、現地でねぶた制作しています。このプロジェクトで初年度から一貫していることは「京都造形芸術大学が制作する」のではなく、「京都造形芸術大学の学生が、現地の方々へねぶたの技法をレクチャーし、一緒に作り上げる」というスタンスです。

今年度は、大人気漫画「はじめ人間ゴン」「はじめ人間ギャートルズ」の作者で、島根県松江市生まれの園山俊二氏の没後30年へ向けた取り組みとして、漫画に登場するおなじみの巨大マンモスを制作することになりました。

プロジェクトのメンバーは、7~9月に3回にわたり現地を訪れ、地元の方々とともに巨大マンモス作りに挑みました。

7月の活動では、「マンガ肉」の代表格とも言える骨付きのマンモス肉と、土台となる岩場が完成しました。

現地の方々と一緒に制作に励む学生たち
針金で骨組みを作り、和紙を貼り合わせて色を塗っていく
学生と現地の方々が協力して四つのマンモス肉と土台が完成した

猛暑に見舞われた8月。真夏の半屋外での作業でしたが20人以上が参加し、ついにマンモスが完成しました。

地元テレビ局による取材も入った
徐々に形になってくる巨大マンモス
2日間ともに過ごすと、現地の学生とも仲良くなり、記念撮影
マンモスのねぶたを力を合わせて完成させた京都造形芸術大学や島根県の学生たち

そして迎えた9月のイベント開幕日前日。骨付き肉と岩場とマンモスを合体させてついに一つとなりました。しかし、台風の影響で展示されず、ブルーシートの中でひっそりと完成しました。

お披露目場所の松江歴史館前に運び込む
台風の影響で初日の展示はあえなく断念した

同時に、2018年度に制作した島根県の観光キャラクター「しまねっこ」の修復も行い、今年も無事に展示することができました。松江城大手前北側堀川上で見ることができます。

昨年度制作した「しまねっこ」のねぶた。修復して今年も展示されることとなった
愛嬌たっぷりの「しまねっこ」は子どもから大人まで愛されること間違いなし

台風が過ぎ、いよいよブルーシートというベールを脱いだマンモスがお披露目されました。松江歴史館前で見られるその雄姿。日中は国宝松江城をバックに勇ましい出で立ちを現し、夜になると今にも動き出すのではないかという迫力で輝きを放っています。

闇夜に浮かぶ巨大マンモスのねぶた。漫画やテレビアニメでおなじみの雄姿を間近で見ることができる

「松江水燈路2019」は10月31日(木)まで、島根県松江市の松江城周辺にて開催しています。

松江水燈路2019

松江城周辺をライトアップする光のイベント。水燈路行燈 500 個がゆらぎ、会場全体で約 2,000 個の行燈が並ぶ。メイン開催日には「堀川遊覧船夜間運航」がある。
会場 島根県松江市の松江城一帯
期間 9月21日(土)~10月31日(木)
メイン開催日 10月5日(土)6日(日)12日(土)13日(日)14日(月祝)19日(土)20日(日)26日(土)27日(日)
ライトアップ時間 午後6時~9時

https://www.suitouro.jp/

 

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