9月24日(火)から10月3日(木)まで、大阪市中央区の平和紙業ペーパーボイスギャラリーにて、情報デザイン学科3・4年生と教員によるグラフィック作品の展覧会「graphic potentiality」が開催中。
学生と教員の作品を並列に扱うことで作品のクオリティやグラフィックの可能性の底上げを図ってきた本展は、毎年出力形態やテーマを変えながら開催され今年で16年目を迎える。情報デザイン学科・藤原裕三教授と同学科専任講師の岡田将充先生が中心となった今回は、縦長の布地への大判印刷をもとに、共通テーマ「flow」をそれぞれが解釈した全19のグラフィックが一堂に会する迫力ある展示空間となった。
食物連鎖を一つの流れと捉え「虎」を主題にグラフィックを展開したものや、本来は単一で成り立つべきであるピクトグラムに連続性を持たせた実験的なもの、同居する二つのシーンの余白にある過程を想像させるものなど、「flow」の解釈やその背景に散りばめられた細かなこだわりに、思わず膝を打つものばかり。作品の間を通り抜けるたびに風になびく全長2400mmの布地に、「flow」が持つ有機的な流線のイメージが重なる点も展示構成のおもしろさの一つだろう。
相場葵
武居泰平
岡田将充
/
グラフィックデザインとイラストレーションを研究する全19名が取り組む、"今挑戦したいグラフィック表現”。意気溢れる作品の数々を、是非その目で。
出展作家
相場葵・東祐輔・磯本朱里・今井光・岩城有香・岡田菜々子・岡田将充・隈井美歩・高見都萌・瀧田蒼良・武居泰平・田中千尋・谷琴音・土本るり・根之木颯亮・長谷川文香・福井美咲
・藤原裕三・山本明日果
「graphic potentiality 16 ”flow”」
グラフィックデザインを志す学生と教員が同じフィールドに立ち、自身の可能性に挑戦する本展。今年のテーマは「今挑戦してみたいグラフィック表現」。
会期 | 9月24日(火)~10月3日(木) ※土日休館 |
---|---|
時間 | 午前9時~午後5時 ※最終日午後3時まで |
場所 | 平和紙業株式会社 ペーパーボイス大阪(大阪市中央区南船場2-3-23) |
http://www.heiwapaper.co.jp/shop/2019/09/graphic-potentiality-16-flow.html
京都芸術大学 Newsletter
京都芸術大学の教員が執筆するコラムと、クリエイター・研究者が選ぶ、世界を学ぶ最新トピックスを無料でお届けします。ご希望の方は、メールアドレスをご入力するだけで、来週水曜日より配信を開始します。以下よりお申し込みください。
-
山月 智浩 Tomohiro Yamatsuki
1998年大阪府生まれ。京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科2017年度入学。いろんな世界に飛び込んでみたいとの思いから瓜生通信編集部に参加。企画の立て方や編集を学んでいる。