REPORT2019.08.27

デザイン

芸大の力で新製品を ― ウルトラファクトリーでワークショップを開催

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  • 京都芸術大学 広報課

「想像しうるものはすべて実現可能」をコンセプトに、京都造形芸術大学の学生なら誰でも利用できる共通工房「ウルトラファクトリー」。本学が誇る世界水準の施設の潜在能力を知ってもらい、新たな取り組みの端緒となってもらえるよう、企業の悩みを解消する新製品について考えるワークショップが8月19日に開催されました。各社の担当者と広告代理店、メディア、ウルトラファクトリースタッフらが車座になり、アイデアを出し合いました。

京都造形芸術大学では、企業や自治体などが抱える悩みをアート・デザインの力で解決する「産学公連携プロジェクト」を年間100件以上手掛けています。特に、ウルトラファクトリーは3Dプリンターやレーザー加工機などの最先端のデジタルファブリケーション(デジタルデータをもとに創造物を制作する技術)機材を備えており、領域を横断したものづくりが可能とあって、2008年の開設以来さまざまなご依頼を解決してきた実績を有しています。

約30人が参加したワークショップ。まず、新商品、新サービスを考える上での「こつ」を学んだ

今回のワークショップはウルトラファクトリーの秘める可能性を感じるとともに活用のイメージを持ってもらおうと企画されました。参加企業は、服飾店のマネキンから端を発し、百貨店などの商空間をプロデュースする吉忠マネキン株式会社、タブレット端末を活用した会計システムなどを展開する株式会社スマレジ、掃除サービスなどを手掛ける株式会社ダスキンなど。まずウルトラファクトリーを視察し、最先端のデジタル機器の性能を体感しました。

「既存商品のデザイン性、機能性を向上させたい」「培ってきた強みを生かして新たな挑戦をしたい」「時代の変化に応じたアレンジを加えたい」。その後、参加企業が抱える問題について、メンバーはそれぞれの立場から意見を交わしました。練りあがった新製品のデザイン案を基にプロダクトデザイン学科の学生が15分ほどで試作品を制作したグループもあり、迅速なアウトプットを見た参加者からは「そんなに早く形になるのか」といった驚きの声が上がっていました。

本学の学生も各班に加わり、社会人の意見交換に積極的に関わっていました。

その後の懇親会でも情報交換を重ねた参加者の皆さん。実り多い一日となり、課題解決へのきっかけとなることを願っています。

京都造形芸術大学では「産学公連携プロジェクト」を引き続き推進し、「芸術教育による社会実装」に努めます。「芸大生の力で課題を解決したい」「アート・デザインの力を活用したい」と考えられている企業や自治体の方々からの相談、見学を随時受け付けています。ご希望の方はお気軽に京都造形芸術大学企画広報課(075-791-8065)までご連絡ください。

 

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