小山薫堂が通う名店がキャンパスに―取捨選択から生まれるコーヒーとスパイスの世界

SPECIAL TOPIC2019.05.17

京都

小山薫堂が通う名店がキャンパスに―取捨選択から生まれるコーヒーとスパイスの世界

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  • 京都造形芸術大学 広報室

京都造形芸術大学瓜生山キャンパスのシンボル・大階段のすぐ横に、カフェがあるのをご存知ですか?「Verdi Le café Artisanal (ヴェルディ・ル・カフェ・アルティザナル)」は京都市左京区・下鴨本通りにある自家焙煎珈琲の名店「caffe Verdi(カフェ・ヴェルディ)」の2号店(京都造形芸大店)で、2016年からお店を構えています。

下鴨のカフェ・ヴェルディにもよく通っているという本学副学長の小山薫堂。今回は京都造形芸大店を訪ね、店主の続木義也さんから魅力やこだわりを聞きました。

小山副学長に店内を紹介する店主の続木さん。白川通りに面し、暖かな陽光が入り込む

明るい日差しが差し込む店内は、もともとギャラリーがあった場所。かつていろいろな作品が展示されていた広々とした空間には焙煎機もあり、コーヒーのいい香りに包まれています。こちらでハンドピック・焙煎された豆は常時20種類以上。100gから購入することも可能とあって、全国のファンから支持を集めています。

「下鴨のお店には車でわざわざ行くぐらい通っていたのですが、2号店が学内にあると気がついたときは驚きました。しかも焙煎機まであるなんて!大学でこのクオリティーはなかなかないですよね。どういったご縁でこちらにお店を開かれたのでしょうか?」と小山副学長。

「実は理事長も下鴨店によくお越しいただいていたんです。ギャラリーだったこの場所をもっと活用したいとお誘いいただきました。本物のコーヒーを味わえるお店を出したいと言っていただきまして。最初は焙煎機を入れる予定はなかったのですが、打ち合わせしている間にどんどん夢が膨らみまして(笑)。こちらでも焙煎した豆を販売することになりました」。

自慢のコーヒーを入れながら、出店に至った経緯などを話す続木さん。小山副学長は「豆の産地は?」「お湯の温度は?」と興味津々

さっそく焙煎機の前のカウンターで、ハンドドリップコーヒーを味わうことに。「今日はせっかくなのでこちらのオリジナルブレンドを。市川猿之助さんプロデュースの猿之助ブレンドをお出しします」。

続木さんが抽出する様子を眺めながら「ここまでのコーヒー、正直なところ学生にこれが普通だと思われたら困ってしまいますね(笑)」と小山副学長。「学生がよく飲んでいるのはマシンドリップですが、中には抽出講座を受けてくれた学生もいます。これまでに20~30人ほどでしょうか。情報デザイン学科の皆さんがコーヒーをテーマに展示をしてくださったときは、みなさん勉強されたんですよ。コーヒーを知っていただく時間は、今後もしっかり続けていきたいと思っています」。

丁寧にハンドドリップして抽出されたコーヒー。いい香りが広がる

「ちょっと酸味もあってきゅっとキレがありますね。好きな味です。コーヒーはもちろんですが、食事のメニューも充実していますよね」と、フードメニューに話題は移ります。

フードメニューの目玉となるカレーについて話が弾む

見てほしいものがあると新しいメニューを広げた続木さん。「オープンから3年が経過し、この店舗の目玉になるものを作ろうと、フードメニューを新しくすることにしました。5,6年前に年間300食以上カレーを食べていた時期がありまして、ずっと研究していたカレーを充実させることにしたんです」。

実は「カレーの海で泳ぎたい」という本を出版するほどのカレー通の続木さん。メニューを見た小山副学長もおもわず「これは嬉しい!」と声をあげました。

新メニューのカレーを味わいながら「しかし、コーヒーとカレーって相性がいいですよね。カレーを始めようと思ったきっかけは何かあるんですか?」と、小山副学長が問いかけます。

「お酒・スパイス・コーヒー。これらは常習性があって無性に摂取したくなるそうです。私は肝臓が悪くなったのでお酒が飲めなくなってしまって。食べ物屋に行くとフレンチでもイタリアンでもお酒を飲まない客って客じゃないと言うか。一番寛容に受け入れてくれたのがインド人で。それをきっかけに、気がついたらスパイスにはまっていました(笑)。コーヒーとカレー。私の場合は、どちらも引き算して味を決めていきます。何を言いたいか、何を主張したいか。輪郭をしっかり浮き彫りにしていくんです。コーヒーもカレーも、行き着くところは取捨選択です」。

カレーへのこだわりを説明する続木さん

何十種類ものスパイスをブレンドしたカレーが多い中、今回メニュー入りした野菜カレーや鹿肉のキーマカレーは、5,6種類のスパイスを使ったシンプルなものなのだとか。「捨てる勇気、まるで日本文化のようですね」と、続木さんのスパイス話に聞き入る小山副学長。

学生がデザインしたショップバッグ

メニューのオリジナリティーはもちろん、京都造形芸術大学にある店舗だからこそ学生とのつながりをもっと広げていきたいという続木さん。「実はここで働いてくれていた学生さんにメニューをデザインしてもらいました。他にも、私が使用している名刺や会社案内も。お店のショップバッグはプロジェクトセンターと一緒にデザインコンペを開いて作っていただいたものです」。お皿やコーヒーカップ、家具なども展開していけたら面白そうだと話題は広がっていきます。

学生が作ったメニューを紹介する続木さん
コーヒーを紹介する豆型のリーフレットも学生がデザインしたもの
コーヒー袋に学生が描いた絵画が店内を彩る

 

小山副学長のリクエストに合わせて豆を選ぶ続木さん

「せっかくですから今日の記念に、小山薫堂ブレンドも作ってみませんか?」と嬉しい提案。「酸味はちょっと苦手で、苦味はちょっと立つくらいで少しほしい。さらっとしている味が好きです」と、小山副学長のリクエストに応じて瞬時に豆をセレクトしていく続木さん。

好みが再現されたコーヒーを飲み、笑顔を見せる小山副学長

「ちょっとドキドキしますね」と嬉しそうな小山副学長。2種類のブレンドを味わって、エチオピア、グアテマラ、マンデリンを等配合したブレンドを選びました。「びっくりするくらい好み!まさにこういうのが好きです。これ本当に美味しいです。ここに来ればいつでも買えるってことですか?」と喜びを隠せない様子。

こちらのブレンドコーヒーは京都造形芸術大学の店舗で販売されることが決まりました。名前は副学長にちなんで『バイスブレンド』に決定。

コーヒーやカレーの話題に花が咲いた2人

じっくりと続木さんと語り合い、ヴェルディの魅力に触れ、コーヒーとスパイスの奥深い世界に浸った小山副学長。これからの学生とのコラボレーションにも夢が広がっていく時間となりました。

週末にはサロンライブも行われています。皆さんもぜひヴェルディのコーヒーやカレーを味わい、ゆったりとした時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

(取材・文:藤田祥子/撮影:大河原光

Verdi Le café Artisanal

京都・下鴨の自家焙煎珈琲の名店「caffe Verdi」の2号店。カウンターサービスによるセルフスタイルで、20種類以上の厳選された各国産コーヒー豆を提供する。フードも充実しており、スパイスをふんだんに使ったカレーなどのランチの他、フレンチトーストやパフェといった軽食も楽しめる。サロンライブなどのイベントも随時開催。50席。

住所 京都市左京区北白川瓜生山2-116
電話番号 075-746-4310
営業時間 8:30〜19:00(18:30オーダーストップ)
定休日 火曜日

https://arti.verdi.jp/

 

  • 京都造形芸術大学 広報室Office of Public Relations, Kyoto University of Art and Design

    所在地: 京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス 人間館2階事務室
    連絡先: 075-791-9112 (内線 3030/3033)
    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

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