REPORT2019.04.18

芸術で世の中変えたい学生集まれ!ー2019ウルトラプロジェクト説明会

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  • 京都芸術大学 広報課

クリエーターと学生の化学反応によって、世の中にない、とんでもないものを生み出せる。芸術という魔法を使い、世の中を変えよう」

「想像しうるものはすべて実現可能」をコンセプトに、あらゆる機械・工具・技術スタッフが揃う共通工房「ULTRA FACTORY」。京都造形芸術大学が誇る世界基準の工房で繰り広げられる2019年度前期プロジェクトの説明会が4月12日(金)、校内で開催され、ウルトラファクトリーディレクターで現代美術作家ヤノベケンジ教授の熱を帯びたあいさつが会場に響きわたりました。

ウルトラプロジェクトでは例年、第一線で活躍するアーティストやデザイナーを迎え、学生と共同制作を行います。学年に関係なく参加できることから、説明会には多くの1年生が出席し、熱気が充満。稼動予定の10のプロジェクトごとに、主導するクリエーターの方々が写真や映像を交えて概要を紹介、手を携えて制作に取り組む学生を募りました。

【ULTRA PROJECT 2019 ラインナップ】

CAT! MONSTER! CAR! 巨大彫刻計画/ヤノベケンジ(美術作家)

美術作家ヤノベケンジの作品制作から展示設営、関連イベント企画など、制作から発表までの現場に携わる。今年は瀬戸内国際芸術祭会期中に発表する巨大な猫の彫刻《シップス・キャット》や、世界最速の電気自動車仕様の車彫刻に挑む。

やなぎみわモバイルシアタープロジェクト/やなぎみわ(美術作家・演出家)

美術作家でありながら、演劇の世界に活動の場を広げるやなぎみわの演劇公演の一部始終に関わるプロジェクト。2019年は「ステージトレーラー」を舞台にした野外演劇と、美術館を巡回する機械による舞台に関わる。学生は演劇を構成する全てを目の当たりにしながら、公演までの、まさに裏舞台を経験する。

◆ニッポン画屏風プロジェクト/山本太郎(ニッポン画家)

現代の風俗と日本の古典絵画が混在した日本画ならぬ「ニッポン画」を提唱し作品を展開する画家の山本太郎によるプロジェクト。2019年は身体全体で体感できる大型の屏風に「ニッポン画」を描く。

◆New Villagescape of Extreme Environments/dot architects + SFC松川昌平研究室

誰もが「つくる・つかう」プロセスに参加できる建築の実践や模索を行う「dot architects」と、アルゴリズミック・デザインを専門とし、都市や建築へ独特のアプローチを行う「SFC松川昌平研究室」が、海水面の上昇など極端な環境設定を行い、その環境下でどのような暮らしが可能かについて、環境調査やコンピューター解析などを通して建築や空間の観点から考える

BYEDIT/多田智美 (編集者)・竹内厚(編集者)

2人の編集者が率いるBYEDITでは、「編集」の力を使いながら、モノは作らず、出来事やメディアを作り出す。活動拠点であるウルトラファクトリーや京都造形芸術大学、大学生活を見つめ直して、新たなメディアを立ち上げたり、イベントを起こしたりする。

◆MILESTONES PROJECT/細尾真孝(西陣織・株式会社細尾取締役)

創業300年を超える織屋が所蔵する手描きの帯図案約2万点をデジタルアーカイブ化し、図案から見出されるさまざまな要素を発見し追究しながら、世界に売り出す商品企画など新たな図案展開の開発に挑戦する。

◆kumagusukuプロジェクト/矢津吉隆(美術家・クマグスク代表)

「泊まれる展覧会」として話題のアートホステルkumagusukuに関わるプロジェクト。ホステルの代表で美術家の矢津吉隆がプロジェクトを率い、人と美術の新たな関係を築くさまざまな企画を実施する。2019年度は仕事に生かせるアート思考を学ぶ「アート×ワーク塾」の運営や作品の廃材を活用する「副産物産展」の商品企画、制作などを行う。

カラフルラボ/増田セバスチャン(アーティスト)

「原宿kawaii文化」の第一人者で、その世界観が国際的な共感を呼ぶ増田セバスチャンの独特の「kawaii」表現による作品制作と、作品で使用する特徴的な「色彩」をハレ表現の文脈で考察し、デザインや企画に展開していく、作品制作と研究開発の2本立てのプロジェクト。

ULTRA SANDWICH PROJECT/名和晃平(彫刻家)

名和晃平が主宰する、クリエーティブ・プラットフォーム「SANDWICH」における制作、企画、運営に学生が参加するプロジェクト。「SANDWICH」を舞台に、アート、建築、デザイン、ダンスなど、世界中から訪れる一流のクリエーターのダイナミックな活動に関わる。

淀川テクニック!プロジェクト/ 柴田英昭(淀川テクニック)

「ごみ」を使い、最先端のアートとして世の中に衝撃を与える作品を制作する淀川テクニックの柴田英昭が率いるプロジェクト。国内外さまざまな場所に出向き、現地のごみを用いた作品制作やワークショップを行い、人々が価値のないごみだと思っている物に命を吹き込む。

応募締め切りは4月25日

プロジェクトに込められたクリエーターの熱意を聞き逃すまいと、学生の表情は真剣そのもの。目を輝かせながら資料やスライドに見入る姿が至る所で見られました。

参加者募集の締め切りは4月25日。選考を経て5月から本格的にスタートします。巨大作品の制作をはじめ、野外劇、編集、デザイン、プロデュースと、多種多様なプロジェクトが並ぶ今回。クリエーターと学生が一丸となって完成へと向かう今後の展開が楽しみです。

 

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