REPORT2019.01.09

プロデュース

下京消防団公式マスコット「下京マモルくん」が誕生!-学内コンペを実施

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  • 京都芸術大学 広報課

下京消防団は京都市内において最も歴史のある消防団で、今年で発足70周年を迎えます。それを記念して、消防団のPR活動用のキャラクターデザインコンペが京都造形芸術大学にて行われました。

下京消防団より提示されたデザインにあたっての条件は以下の2点。参加学生は条件に沿うもので、区民から愛されるデザインの制作に取り組みました。

1:消防団をイメージできるもの(地域防災、地域密着、京都を守る、いちはやく駆け付ける など)

2:下京区をイメージできるもの(歴史的な人物、建物、物品、祭禮 など) 

学内コンペを2018年3月に実施し、厳正なる審査の結果、情報デザイン学科イラストレーションコース1年生の魚谷梨乃さんの作品が最優秀賞を受賞。

魚谷さんは「下京消防団が、伝統ある京都のまちと古き良き文化を守り続けていることを表現した」と手掛けたキャラクターを説明。また、作品の特長については以下のようにコメントしています。

「キャラクターがかぶっている消防士のヘルメット部分は、”兜(かぶと)”をモチーフにしています。これは京のまちを守り続けた戦国時代の武士と、現在の京都のまちと文化を守り続ける下京消防団の力強さと頼もしいイメージを重ね合わせたもの。また制作したキャラクターのおなかのポケットには、下京区を代表する建造物の「本願寺」が入っています。これは今回のキャラクターの元になったカンガルーの特徴を取り入れたもので、カンガルーがおなかの袋で子どもを守っているように、いつの時代でも一つの文化を守り続けること表しています。」

魚谷さんの作品について下京消防団のみなさんは、「大きな目で可愛らしいが、引き締まった表情をしている。子どもからお年寄りまで、広く可愛がられるのではないかと思う」「カンガルーのおなかの袋で文化財を守るという発想がユニークで、ただ守るのではなく温かみを感じる」と講評しました。

魚谷さんが提出した初期のデザイン案。カンガルーをキャラクターに選んだ理由は、カンガルーのもつ「勇ましさ」を消防団のそれと重ね合わせたため。大きな瞳とキリッとした眉毛で、強くまっすぐな意志を表している。

9月21日(金)、ホテルグランヴィア京都にて行われた「下京消防団発足70周年記念祝賀会」で、完成したPR活動用キャラクターが関係者にお披露目されました。最優秀賞の魚谷さんとともに、優秀賞を受賞したマンが学科ストーリーマンガコース2年生の中村真奈美さん、美術工芸学科油画コース1年生の尾川星音さんも式典に招待されました。この時点では、キャラクターの名前が決まっていませんでしたが、後日下京消防団が公募した結果「下京マモルくん」に決定。

祝賀会で初お披露目された「下京マモルくん」
下京消防団の八木聖二団長より賞状が授与
式典の式次第にも使用された

そして、12月19日(水)に行われた毎年恒例の「下京区年末防火パレード」で「下京マモルくん」が満を持して一般のみなさんへお披露目されました。

一日消防団長に任命された女優の沙倉ゆうのさんとともにパレードする「下京マモルくん」
パレードに参加する園児たち
園児にも大人気の下京マモルくん

「下京マモルくん」は今後も数多くのイベントに登場する予定です。みなさん、応援をよろしくお願いします。

 

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