Airbnbと京都造形芸術大学は、包括的な連携に関する協定書に合意しました。世界最大の旅のプラットフォームとして、新しい宿泊や体験を提案してきたAirbnb。京都造形芸術大学との連携により、京都に眠る伝統や文化の体験を、世界の旅人たちに届けていきます。
12月4日、その出発点として、京都の芸術と文化を祝うイベント「Airbnb Day in Kyoto」が春秋座にて開催されました。
華々しくオープニングを彩ったのは、和太鼓チーム悳炎の演奏と花結い師TAKAYAさんによるパフォーマンス。
圧巻のオープニングアクティベートにつづき、Airbnbの長田英知さんから開会のご挨拶です。「私たちは、宿泊自体が体験になっていく、新しい人と人とのつながりを生み出したいと考えています。迎えるホストの人たちにも、自らの経験や資産を提供することで、生きがいを見出していってほしい。京都造形芸術大学のみなさんと連携することで、さまざまなハードルをともに乗り越え、新しい価値を提供していければと思います」。長田さんは、ともに未来の旅の価値をつくっていこうと、会場に集まったみなさんに語りかけました。
そしてイベントの最後は京都にまつわる豪華なゲストと共に、「観光の未来と京都の役割」というテーマでパネルディスカッションが開催されました。
本学の小山副学長は、「人は人に会いたくて旅にでます。爆発的に増えた観光客の方へのサービスをただこなすのではなく、人として関わっていくことが大切です。以前ラジオ番組に、『母の生きがいづくりとして、Airbnbをしてみたい』というお便りがとどきました。その方のお母様が営んでいた、ちりめん山椒屋を店じまいしようとしているという話が発端。商売をやめてしまうと元気がなくなってしまうのではと心配し思いついたのが、ちりめん山椒作り体験付きのAirbnb宿泊でした。お客様も喜んでくれるし、お母様も生きがいを持つかもという話。旅人と、迎え入れる側の人の人生も豊かにする。これこそが観光が持つ、本当の価値だと思いました。人と人をつなぐ、優れたツールとしてAirbnbに期待しています」と、語りました。
左から、Airbnbn 長田英知さん・副学長 小山薫堂先生・華道家 池坊美佳さん・大徳寺真珠庵 山田宗正住職・情報デザイン学科クロステックデザインコース教授・軽部政治先生
さらに、パネルディスカッションは日本の観光における京都の役割にも話題が発展。「新しい観光の雛形を京都から生み出していきましょう!」と結ばれ、2時間におよぶイベントが終了しました。
イベント終了後、副学長の小山先生が主人を務める下鴨茶寮のケータリングが振る舞われた
京都でのAirbnbと本学の連携が発展し、やがて新しい観光の価値を築いていく。そんな未来の旅のかたちに期待が高まるイベントとなりました。
(文:藤田祥子、写真:顧剣亨)
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