京都造形芸術大学 情報デザイン学科 福井崇人客員教授の「ソーシャルデザイン」の授業では、大丸京都店と女優の伊原六花さんが所属する株式会社フォスターのご協力のもと、産学公連携授業を展開しました。
学生が女優の伊原六花さんとともにつくる ”京都らしい健康生活” のイベントを企画立案するという本授業。イベント場所は大丸京都店の屋上スペース「ことほっとてらす」を想定し、大丸京都店のみなさまにも全面的にご協力いただきました。
学生は3グループに分かれてイベントを立案。イベント企画を提案するだけに留まらず、イベントを実現させることを最終目標としています。提案内容には、以下7つの項目をクリアすることが求められるという難易度の高いものでした。
※課題に含まれる条件:①京都に貢献する ②「伊原六花さん」をプロモーションする ③1日30分運動ができる ④3世代が参加できる ⑤人に見られる時間をつくる ⑥好奇心が刺激され楽しく取り組める ⑦継続できる
「京都に貢献する」「継続できる運動」など各項目の検討を重ねるとともに、「伊原六花さん」を知ることが課題解決への糸口となります。
学生と伊原さんが交流を深め、より具体的な提案につなげるため、2018年10月26日(木)に実施した授業に伊原さんご本人が登場。話題となった「バブリーダンス」を披露していただき、さらに学生からの質問に直接お答えいただきました。
その後の授業では、大丸京都店のみなさんと一緒にブレインストーミングを実施。さまざまな目線からアイデアを出し、より具体的な提案に近づけてきます。
本授業の集大成ともいえる最終プレゼンがは、2019年1月24日(木)に実施されました。大丸京都店のみなさんと伊原六花さんを前に、それぞれのグループがこれまでの成果を発表。
■Aグループ
「MY YOGA」:毎日続けられる・自分にあったペースでできる・舞うようにヨガをする
【提案内容】
伊原さんが得意とするダンスは、馴染みのない人にとっては少しハードルが高いもの。しかし、ヨガであれば他の運動に比べ準備物も少なく、また空いた時間で、自分のペース・レベルに合わせて始めることができる。
今回の提案では、「京都らしい」ヨガを提案。舞妓さんの要素を取り入れたり、京都タワーのポーズなど、「京都」を取り入れ新鮮さも演出。伊原六花さんとともに、楽しく取り組むためのプロモーション動画を撮影し、広く公開するなど、幅広い年代の方が継続して取り組めるものにする。
イベント実施場所である、大丸京都店屋上スペース「ことほっとてらす」にヨガマットを常設することで、常にお客さんが健康のために店舗を訪れる仕組みをつくる。
■Bグループ
「京もので三世代ダンス」:京都の伝統工芸品(=京もの)を使って、みんなで簡単ダンス
【提案内容】
大丸京都店が創業の地として大切にしている「京都」。その京都が誇る伝統工芸品を用いて、伊原六花さんとともにダンスイベントを行うという提案。
イベント場所の「ことほっとてらす」だけにとどまらず、大丸京都店の店舗内で、京都の工芸品に関連するワークショップを同時開催することで、京都の伝統工芸品に触れたり購入したりする機会も創出。
世代を超えて楽しめるダンスイベントで、伊原さんは幅広い年代の方と触れ合う機会となり、また大丸京都店は、店舗にくると健康になれる場所だとプロモーションすることができる。さらに、京都の伝統工芸品のアピールの場となる「一石三鳥」の提案。
■Cグループ
「リトミック×伊原六花」:京都の盆踊り(江州音頭)イベント
【提案内容】
大丸京都店屋上スペースを利用して、伊原さん一緒に踊る「盆踊りイベント」を提案。
京都にちなんだポーズを「リトミック(音楽を通して体を動かすとともに互換的な能力を鍛える体操)」に取り入れたり、伊原六花さんのパネルの制作するなど、イベントを盛り上げる仕組みを提案。
イベント終了後も、オリジナルの扇子や伊原さんパネルもを「ことほっとてらす」に常設し、1日3回音楽を鳴らすことで、参加者が継続して取り組める仕組みを提案。これによりイベント終了後も、一般の方が継続的に大丸京都店に足を運び、店舗に来ると「健康になれる」という意識付けを行う。
A・B・Cすべてのグループがプレゼンを終えた後、大丸京都店のみなさんから「継続的に実施できるだけでなく、大丸の店舗を訪れる工夫までしっかりと考えて提案がなされている」「それぞれのグループの提案に個性と良さがあり、ここまで精度の高い提案になるとは予想していなかった。」とお言葉を頂くことができました。
伊原六花さんからも「どれもとても素敵な提案。多くの方と触れ合えるので、イベント実施が楽しみ。」とイベント実施に期待を寄せて頂きました。
プレゼンテーション後の協議の結果、2019年夏に学生提案のイベントを実施することが決定!イベントはCチームの案を中心とし、各グループの要素を加え、実施に向けて更なるブラッシュアップしていきます。
今後のイベントに実施に向けての取り組みにも、引き続きご注目ください。
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