10月6日(土)から10月15日(月)まで開催された粟田祭(粟田神社:京都市東山区)の行事の一つで、「御神輿・剣鉾・大燈呂」が巡行する『夜渡り神事(10/7(日)実施)』にて、京都造形芸術大学の学生が制作した4基の大燈呂が巡行しました。
大燈呂とは、今日の「ねぶた」の原型とも言われているもので、1567年(永禄10年)に行われた『夜渡り神事』の記録に記載されているほど歴史が深いもの。しかし、この大燈呂は長らく制作されることなく、歴史の一つとなっていました。
この「粟田大燈呂プロジェクト」は、2008年に本学の学生が180年ぶりにこの『夜渡り神事』の大燈呂をアートの力で復活させたことに始まり、今年で11年目を迎えました。
2018年度の本プロジェクトに参加した学生は、4月のプロジェクト発足後すぐ、粟田神社や周辺地域の歴史や文化の調査を開始。「日本人の感性とは何か」「モノづくりとはどういうことなのか」を考察した上で、制作にあたってのアイデア出しを行い、粟田祭実行委員の皆さんへのプレゼンテーションを経て4基の大燈呂を制作しました。そして10月7日(日)、本プロジェクトの集大成でもある『夜渡り神事』の巡行に参加しました。
今年度のプロジェクトでは制作だけでなく、「地域の方に大燈呂をもっと身近に感じてもらい、地域に根付かせるためにはどうすればよいか」という新たな課題を持ち、地域の方と一緒に大燈呂を制作するワークショップを開催するなど、地域活性化につながるイベントを実施し、地域の方との交流を深めました。
2018年度の「粟田大燈呂プロジェクト」。約半年にわたる活動の様子を紹介します。
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