SPECIAL TOPIC2018.06.13

京都アート教育

【教員インタビュー】#2―Ordinary Children of the 20th Century展によせて

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  • 京都芸術大学 広報課

現在プロの作家やデザイナーとして学生の指導にあたる11名の先生たちにも、学生だった頃がありました。
作家として生きていく覚悟を決めたその背景には、どんな学びがあったのか。そして先生となった今、日々向き合っている未来の作家たちに伝えたいこととは?
大学という場で自身を形成してきたことと自身から受け渡されていくことを通して、「芸術を学ぶとは」という問いに迫ります。

①学生として先生に教わったことで、一番覚えていること②先生として学生と向き合うなかで、一番伝えたいこと

 

彦坂 敏昭(こども芸術学科専任講師)

①誠実さを持って向き合い取り組むこと。

②誠実さには個別性があること。そして奥行きが存在すること。

画家。絵画のコミュニケーション的転回の可能性について実践的な考察をおこなっている。主な展示に、大和日英基金(ロンドン|2017)、資生堂ギャラリー(東京|2008)、ARCO Solo Project(マドリード|2008)での個展、「VOCA2018」上野の森美術館(2018)、「現代絵画のいま」兵庫県立美術館(2012)など。 また、 2009年、ポロック・グラズナー財団(ニューヨーク)より制作支援を受ける。2015年、公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員としてイギリスとアイスランドに滞在。

 

河野 愛(美術工芸学科専任講師)

①教えてくださっていた先生の領域にこだわらないものづくりの姿勢と好奇心。

②今、自分が想像できる範囲より広くおもしろい世界があること。
焦らず、こだわりすぎず、積み重ねてほしいです。

インスタレーションを主とした美術作家。2007年京都市立芸術大学大学院 美術研究科 修士課程 染織修了。在学中に、Royal College of Art 交換留学。2007-2017年(株)電通勤務。アートディレクター/デザイナーとして、グラフィックやTVCM、地方創生事業などに携わる。in the nursery 逸話ではないもの(崇仁ギャラリー|京都|2018)、spin a tale/memorium(g3ギャラリー|東京|2010)、うたかたの家|LIXILギャラリー|東京|2009)などの個展、他グループ展に多く参加。

 

池田 光弘(美術工芸学科准教授)

①美術という世界を知ることができたこと。
先生という存在としてよりも、アーティストとしての生き方を教えてくれたこと。

②自分が本当に何がしたいのかを知るために、誠実に真剣に考え抜く事。
そして、もしそれを発見することができたら、実現するための歩みを始めること。

2013年ポーラ美術振興財団在外研修員(ベルリン)。2005年「新・公募展」広島市現代美術館(広島)優秀賞、2007年 「VOCA 展 2007」上野の森美術館(東京)VOCA奨励賞。主な展覧会に2010年「絵画の庭」 国立国際美術館(大阪)、 「現代絵画の展望」東京ステーションギャラリー(東京)、2012年個展「location /dislocation」 シュウゴアーツ(東京)、2015年個展 「Portrait of place」 Soka Art Center(台湾)など。

 

髙橋 耕平(美術工芸学科専任講師)

①芸術のプロフェッショナルになるのなら、どのような表現に対しても自分の意見を明確に持つ必要であると言われました。
この時は先生の搬出を手伝いに行った帰りで、同乗する車の前を走るデコトラの絵を差しながら「この絵について考えを述べよ」と。

②先生として、学生と向き合うなかで一番伝えたいこと
出来るだけ多くの世界と他者に触れあい、共感ではなく「わからない」に出会うこと。
それについて考え続けることは、自分と周りの関係を作り、広くは社会を作ることだと私は思います。

インタビュー、記録、資料の解釈行為などを通して他者との対話を巡る作品を発表する。主な展覧会に「文化庁メディア芸術祭京都展 Goast(ゴースト)」ロームシアター京都|2018年、「切断してみる。ー 二人の耕平」豊田市美術館|2017年、個展「街の仮縫い、個と歩み」兵庫県立美術館|2016年、「PAT in Kyoto 第二回京都版画トリエンナーレ2016」京都市美術館|2016年、「ほんとの うえの ツクリゴト」旧本多忠次邸|2015年、個展「史と詩と私と」京都芸術センター|2014年、「Imitator 2」MART(ダブリン)|2014年、など。

 

Ordinary Children of the 20th Century展についてはこちら

 

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