5月21日(月)、1年生約600名が紙だけを用いて創作したドレスをまとい、特設のランウェイで披露する「ペーパーファッションショー」を開催されました。
今年で10年目となる「ペーパーファッションショー」。創作されるドレスの素材となるのは、何の変哲もない「障子紙」です。そのままではただの真っ白い平面の紙でしかない障子紙に、切込みを入れて造形を施したり、揉みこんで立体的に見せたりとさまざまな手法で世界に一つしかないドレスに仕立て上げていきます。
取り組んだは、15チームに分かれた約600名の学生たち。毎年異なるテーマが設定されており、2018年のテーマは「いろ」。出されたテーマに対し各チームが独自に解釈を行い創作にチャレンジしました。約2週間前からチーム内で話合いが行われ、どのようなドレスを制作するかの構想を練り上げていきます。実際のドレス制作が行われるのは、ファッションショー当日の約2時間。メンバー全員が協力して1チーム4着、15チームで60着のドレスを仕立てました。
完成したドレスは、体育館に設えた一日だけのランウェイでお披露目。それぞれのドレスを身にまとった学生モデルが、音楽と照明にあわせて学内外からの来場者に披露します。
「ペーパーファッションショー」は京都造形芸術大学の1年生に向けたワークショップ型の授業「クリエイティブワークショップ(通称マンデイプロジェクト)」の一環として行われるもの。マンデイプロジェクトとはその名の通り毎週月曜日を実施日とし、入学したばかりの学生たちが芸術大学の学びに適した柔軟な思考力と活発な行動力を身につけるために約半日をかけて行われるものです。一切の光を遮断した真っ暗な部屋で視覚以外の感覚を研ぎ澄ませる、ビニール袋と空気のみを使って巨大な風船アートを創作する、など芸術大学ならではの学びが30種(2018年度)展開されます。
マンデイプロジェクトの総決算として、1年生全員が8月28日(火)~9月12日(水)の13日間、和紙・針金・ボンドだけを使い、大きなものでは数メートルにも及ぶ真っ白な巨大彫刻「京造ねぶた」の制作に取り組む予定です。
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