REPORT2018.04.20

京都

ことばと文化の壁を越えて。 -Metropolia University of applied sciencesとの合同授業

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  • 京都芸術大学 広報課

 2018年3月7~9日の3日間、プロダクトデザイン学科大江孝明准教授が フィンランドのMetropolia University of applied sciences で現地の学生と弊学の学生との合同授業を行いました。
 昨年に引き続き2回目の試みで、今年もフィンランドの学生、京都造形芸術大学の学生ともに異なる文化背景の学生との制作を通して、大きな学びを得られる機会となりました。

 今回の授業のテーマは「自然観について考えることから生まれるデザイン」です。
 生まれ育った国も違えば、それぞれ生きてきた環境も違う学生達が、ワークショップ形式で 「自然とは?」を再定義し、意見交換を何度か経て、異文化からの大きな刺激を得ます。

 そのプロセスを経て最終的にデザインするのは、日本のユニークな花器である花籠です。これまでのプロセスで行った分析を元に花籠をデザインして、実際に制作した花籠を元に各自が1.5時間をかけて意見交換をします。やはり芸大生、作品を通してのコミュニケーションはとても活発に行っていました。

 授業を通して学生同士も仲が随分と深まり、最終日は一緒に夕食を食べに行くほど仲良くなっていました。

 他にもこの研修では、フィンランドでのマリメッコの本社でのデザインレクチャーと工場見学、デンマークでの美術館見学、両国での班単位での散策行動など、学生が国際的な視野を得るためのプログラムを盛り込んでいます。

 日本の学生からは「もっと授業の日数を長くして欲しい。」「マリメッコでの見学とレクチャーは、これからの制作の糧になった。」「英語は、間違っていても口に出してみることが大切と分かった。」など、日本では学べない事から、多くの刺激を得たようです。
 担当教員の大江准教授からは「この経験を元に海外で学ぶことへの意欲と、日本の京都という特別な地で日頃学べることへの意欲に繋がって欲しい」と学生達の今後の学びに良い影響を与える物であればということでした。

お互いの自然観について意見交換する学生たち
フィンランドの学生の作品
花篭を興味深く見つめるフィンランドの学生たち
大江准教授による授業
分析結果を話し合う日本とフィンランドの学生たち
言語や文化を超えてコミュニケーション

 

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