舞台芸術の最高峰に飛び込む、22名の学生たち -劇団四季『キャッツ』プロジェクト

SPECIAL TOPIC2018.04.16

舞台芸術の最高峰に飛び込む、22名の学生たち -劇団四季『キャッツ』プロジェクト

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  • 京都造形芸術大学 広報室

 今年11月に日本上演35周年を迎える劇団四季のミュージカル『キャッツ』。8月11日からは東京・大井町に新設される「キャッツ・シアター」にて東京公演が開幕。この度、京都造形芸術大学では『キャッツ』の舞台美術の一部を、劇団四季とともに共同製作することとなりました。制作にあたるのは、京都造形芸術大学で学ぶ学科の垣根を超えた22 名の学生たちです。

 『キャッツ』は、作曲家アンドリュー・ロイド= ウェバーがイギリスの詩人、T.S. エリオットの詩集「キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法」(The Old Possum's Book of Practical Cats)に着想を得てミュージカル化した作品です。都会のゴミ捨て場を舞台に、年に1 度だけ開かれる舞踏会に集まる24 匹の猫たちの生き様を描きます。

 1981 年のロンドン初演以来、世界36 カ国で上演。なお劇団四季による日本公演は、1983 年に東京・西新宿のテント式劇場「キャッツ・シアター」で初演を迎え、以来、これまでに全国9 都市でのべ23 公演を実施。今や総公演回数9,768回、総入場者数は960 万人という国内屈指の記録を誇ります(3月末時点)。
 
 『キャッツ』舞台美術の最大の特徴は、劇場内の至るところに飾られたゴミのオブジェです。ブーツやスーツケース、レコードプレーヤー等々、「猫から見た目線」をコンセプトとした通常の約3 倍の大きさのゴミが飾られ、客席に一歩足を踏み入れると、瞬く間に猫の世界が広がります。
 今回、シアター新築に伴い新たな舞台美術の一部を劇団四季と共に製作するのが、現代美術家であり京都造形芸術大学 美術工芸学科で教鞭を執るヤノベケンジ教授と、ヤノベ教授がディレクターを務める学内工房「ウルトラファクトリー」。「ウルトラファクトリー」は、「想像しうるものはすべて実現可能」と宣言し、さまざまな機械・工具や技術スタッフをそろえ、金属加工・樹脂成型・木材加工に関する施設・設備をすべての学生に開放しています。また、第一線で活躍するアーティストやデザイナーが行なうプロジェクト型実践授業「ULTRA プロジェクト」を実施し、一流のクリエイターと学生が共同製作した作品は、芸術祭など国内外で発表されています。


 今回は、次代を担う若者の育成を心から願う両者の想いが共鳴。同学で学ぶ若い学生たちに『キャッツ』舞台美術製作の経験を通して、舞台芸術のすばらしさ、舞台芸術のある生活の豊かさを実感してもらうことを目的に、劇団四季との連携が決定しました。
 プロジェクト発足に先立ち、1 月16 日(火)には劇団四季から京都造形芸術大学の学生たちに向けて今回のプロジェクトに関する説明会が開催され、100 名を超える学生たちが参加。応募総数33 名から書類審査を経て通過した28名が1 月下旬から2 月下旬に渡って劇団四季の技術スタッフの指導のもとで実技セレクションを受け、A チーム12 名、B チーム10 名の計22 名のプロジェクト参加が決定しました。

学科の枠を超えて集まる学生
本物の舞台美術に興味深々・興奮気味 

3 月1 日(木)より学生が実際に『キャッツ』大阪公演(5 月6 日(日)まで大阪四季劇場にて上演中)の舞台を観劇し、3 月11 日(日)にはA・B 両チームが同公演のバックステージツアーに参加。スタッフとの交流を通し作品への理解を深めました。その後3 月12 日(月)~ 31 日(土)[日曜休]の集中製作期間にはウルトラファクトリーにてA・B 両チームが小型から中型のさまざまなゴミを製作。また、4 月からはA チームが数メートル にも及ぶ巨大なゴミの製作に挑戦しています。8 月の東京・大井町「キャッツ・シアター」完成の際には自分たちが製作したゴミの数々の設置に赴き、今回手掛けた舞台美術に囲まれながら『キャッツ』の舞台稽古を見学する予定です。

春休み中の作業は「平日・土曜日の10時~18時」
完成に近づくと工房にあふれる笑顔

 

 

  • 京都造形芸術大学 広報室Office of Public Relations, Kyoto University of Art and Design

    所在地: 京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス 人間館1階事務室
    連絡先: 075-791-9112 (内線 3030/3033)
    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

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