REPORT2017.12.20

アート

大学院Pr PROJECT特別講義

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  • 京都芸術大学 広報課

昨年12月、アーティストの薄久保香さん、横山奈美さん、熊谷亜莉沙さんを迎えてのトークイベント「プロのアーティストを目指す人へ」が開かれた。

イベントを主催した「大学院Pr PROJECTS」は、“Painting”のPと、もう一度改めて考えるという意味の“Re consider”のR、そして“Public Relations”のPRを組み合わせて生まれたプロジェクト。「絵画は可能か?」をスローガンに過去/現在における絵画のあり方と、これからの可能性に言及し、絵画についての議論、再考する場として2013年に発足。以来、絵画にまつわる事柄をレクチャーや講評、ディスカッション、展示、公開制作などによって考え、様々な角度から絵画を作る上での思考力と技術力の向上を目指し、第一線で活躍するアーティストやコレクター、ギャラリスト、批評家をゲストにお話頂く機会を設けている

大学院修了後からギャラリーに所属し、制作を続けている3人。その経緯から現在の制作環境まで、プロのアーティストに「なるまで」と「なってから」が三者三様に語られた。

熊谷亜莉沙さん

2015年に京都造形芸術大学大学院の総合造形領域を修了した熊谷亜莉沙さんは、アーティストとして活動するきっかけの一つとして卒業・修了制作の選抜展「混沌から躍り出る星たち 2015」を挙げた。東京で展示する機会を得て、実際に作品が売れたという経験が自信につながったという。購入者の中にいたのが、後に熊谷さんが所属することになるギャラリー小柳。購入を機に連絡を取り合うようになったという経験から「その時々の縁や、こまめに連絡をとることを大事にして、チャンスを逃さないで」と呼びかけた。連絡くれた方との縁は大事に。

人と人との関係性の問題。
アートはめんどくさいメディアだから、コンタクトも便利なようではいけない。直接会ったりするのが重要

横山奈美さん

横山さんは、2012年に愛知県立芸術大学大学院の美術研究科油画版画領域を修了。現在は東京と名古屋で展開するKENJI TAKI GALLERYの作家として活動している。横山さんの場合、転機の一つは大学院への進学だったそうで、「これまでは本当に伝えたいことが伝わっていなかったんじゃないか」「もっと多くの人に作品を理解してもらいたい」との思いから、それまでの作風から近代の静物画へと転向。その後、修士2年生のときに出展したpetit GEISAI#15』(アーティストの村上隆氏がチェアマンを務めるアートの祭典)で審査員桑久保徹賞」を受賞。ここでの評価が自信にもつながり、ギャラリーを探すように。KENJI TAKI GALLERYに作品を見せる機会をつかんだことから、今に至っている。

昨年は、現代美術のアワード「日産アートアワード2017」で オーディエンス賞を受賞。以前個展を見に来ていたという学芸員の方のノミネートがあったといい、「味方になってくれる人に出会うということが、この世界では大切」と語った。

薄久保香さん


薄久保さんは、東京藝術大学大学院美術研究科博士課程美術専攻を修了。在学中から就職という進路を考えていたため、企業に就職してゲームソフトを作っていたという。3Dに触れてくうちにリアルって何?と感じ始め、徐々に「絵が描きたいんだな」と思った。10年後くらいに、なりたくもない自分になっていたくないと、葛藤した時期が辛かった。
現代アートフェア「VOLTA」への出展をきっかけに、他のアートフェアに参加するように。ドイツやベルギーなど海外の展覧会にも参加する薄久保さんは、「思いがけないようなところに作品が連れていってくれるのが、作家として楽しいと語った。

こういうモチーフ描きたいと思ってたら、必然的にそのチャンスがある。(掛川花鳥園)

 

 

作家って、はいなったというわけじゃなくて、生き方
コンプレックスから目をそらさない。スルーしたらそこでおわり。しんどいけど向き合う。コンプレックスにこそ個性がつまってる
海外の人にもわかってもらいたい。

憧れの作家との乖離にどう向き合うか?
「かなわない」ことで自分と向き合い、また別のやり方を拓いていく

作家とは得意なことを最大限に引き上げていく
理性的に俯瞰するって優秀なアーティストの条件

モチベーション保つには?
満足しないこと(薄久保さん)

方向性固まるまではあまり外にだしたくなかったが、ギャラリーに所属したかったから探そうと思ってた。
突然始まった感
ギャラリー辞めることで好転することも多い

なる、と決める
重要な局面で自分で決めないと後悔。

新作を描くとき、ギャラリーとどうやって進めていくか?ギャラリーによる。相談することもあれは

みられることによって精度上がる、鬼頭先生

書かない間にうまくなってる⁉︎
描くことが自然な状態
描いてなくても頭の中で制作してるし
=意識が向いている時間
プロは、どれだけ絵に時間を費やせるか
アートに向き合う時間長くなる

したいなと思ったときがしどき
あとで、はない。
いってんいってんの展示に対して毎回絶対に後悔しないように。そこからチャンスが広がることも
取材を怠らない、勉強を怠らない
作品の強度につながる

フットワークの軽さ、大事
若いうちだからこそできる

  • 京都芸術大学 広報課Office of Public Relations, Kyoto University of the Arts

    所在地: 京都芸術大学 瓜生山キャンパス
    連絡先: 075-791-9112
    E-mail: kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

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