REPORT2024.10.08

教育

「京都の夏」の思い出を、みんなで――瓜生山大作戦2024 ~あついあつい、まだあつい!~

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  • 京都芸術大学 広報課

瓜生山学園の学生有志が集まり、キャンパスをお祭り広場に変えて夏の思い出を作る「瓜生山大作戦」。今年度テーマの「あついあつい、まだあつい!」のとおり、去年より1ヶ月後ろ倒しにしたにも関わらず、本当にまだまだ暑いなか開催されました。

どんな楽しい夏祭りだったのか、気になりますよね? 広報課がイベントレポートをお届けします。

瓜生山大作戦 熱中~あついあつい、まだあつい!~

日時:2024年9月17日(火)15:30~19:00
会場:瓜生山キャンパス人間館ピロティ
主催:瓜生山大作戦2024実行委員会
参加団体:おCHA★会、古着もってけ屋、@PIECE、くあたけプロジェクト、くだらなく くだる くらぶ

盛りだくさんすぎる!? 夏の風物詩

お祭りが行われているのは、正面階段を登ってすぐのところにある「人間館」ピロティ。屋台や櫓がたくさん並んで、活気にあふれています。

入口すぐの受付では、抽選会に使う番号札を兼ねたオリジナルのうちわを配っていました。かわいいデザインですね。

屋台では手回し式のかき氷と、学園食堂さんのから揚げが提供されていました。ビニールプールには色とりどりのクレパスラムネに水ヨーヨー。隣では射的も行われています。

キーホルダーづくりのワークショップや古着の配布会が行われているかと思えば、竹を使ったピンバッチのガチャガチャが置かれていたり、灯籠への絵付けをさせてくれたり。

「瓜生山大作戦」は京都芸術大学学生会の補助金制度を利用しており、ほぼすべてのイベント・飲食物を無料で提供しているのも驚きです。

そして、祭りに来たみなさんはきちんと浴衣を着ていますが、これも当日レンタルから着付けまでやっていたのだとか。

とっても盛りだくさん! のお祭りですね。それもそのはず、4回目となる今回は5つの自主活動団体が自主企画連盟というタッグチームを組んで開催していたのです。それぞれの代表のみなさんにお話を伺いました。

自主企画連盟のみなさんにインタビュー!

まずはくあたけの井上くるみさん(イラストレーションコース・2年)にお話を伺いました。

「くあたけプロジェクトは、公害として問題になっている放置竹林問題の認知を芸術で広げるために活動している自主団体です。普段は放置竹林の伐採ボランティアを行い、そこで生じた竹材で作品を制作したり、ワークショップを行ったりしています」

今回は、48本の竹材を並べて作った壁竹灯籠と、端材で作った「瓜生山大作戦」の文字入りのれんを制作。

 

そして、12種類のピンバッジをガチャガチャ形式で配布し、灯籠の形に加工した竹に文字や絵を入れるワークショップも実施しました。

灯籠をお祭り広場のそこかしこに設置していたほか、目標の書かれた灯籠が、階段に並べて置かれていました。風情があって素敵ですね。

スイカの写真で射的をする「すいかうち」を実施していたのは自主活動団体くくくのみなさん。正式名称である「くだらない くだる くらぶ」の頭文字をとって「くくく」なんだとか。

くくくのみなさんは、数百年後や数千年後に世界平和を実現するべく、一見意味がないことやくだらないことを真剣に考えるため、「おもしろい」「楽しい」を大切にしながらワークショップ等を実施している団体です。

7月にはふらっとカフェという教職員と学生が対等に話すためのイベントを開催し、「私が思う問題」をテーマに議論をしていたそうです。

くくくのメンバーを代表して、森本双葉さん(演技・演出コース・3年)が「すいかうち」に込めたメッセージを教えてくださいました。

「スイカの写真は、みんな同じに見えるかもしれませんが、よく見たらひとつひとつ違うんです。「見る」ことの大切さに、楽しみながら気付いてもらえたら幸いです」

 

おCHA☆かいのみなさんは、今年は運営本部ではなく自主企画連盟のなかの一団体として参加されていました。担当は、毎年恒例の盆踊りと抽選会、そして浴衣レンタルです。

盆踊りではやぐらを組み上げて中心になって振付を伝授し、抽選会では商品に紐を付けて引っ張る「千本引き」を実施しました。

古着もってけ屋のみなさんは、去年に引き続き「夏服もってけ屋」とチェキ撮影で来場者を楽しませていました。

学生や教職員のみなさんから不要な服をいただいて実施する「夏服もってけ屋」では、なんと今回は吉川左紀子学長からハンカチをご提供いただいたのだそう。

また、古着もってけ屋のみなさんは「瓜生山大作戦」に欠かせない浴衣レンタルも担当していました。浴衣の提供にご協力いただいたのは、例年と同じく「華かざり 祇園店」様です。

「夏に京都で浴衣を着て祭りに参加するということは、京都で学生をしていたらぜったいに一度は体験したいことだと思います」

古着もってけ屋の西谷彩さん(アートプロデュースコース・4年)はそう語りました。

「貴重な機会を提供できて、うれしいです」

『アートの力で京都芸術大学を盛り上げる』をモットーに活動する@PIECE(アットピース)からは成岡弘騎さん(油画コース・4年)と橋爪 はなみさん(こども芸術コース・4年)さんにお話いただきました。

@PIECEのみなさんは、メインの活動である望天館への通路横に飾られている壁画制作を中心に、さまざまな活動をされています。

瓜生山大作戦では、壁画のモチーフである「ポップコーン」のキーホルダーを作るワークショップと、自分だけの水風船をかわいくデコレーションするワークショップを開催していました。

@PIECEのみなさんは今年度から新しい壁画の制作に取り組んでいるそうです。「自分たちの作品を大学に飾ろう」という目標に向かって、がんばってくださいね。

かけがえのない夏の思い出を

日が落ちて竹灯籠が点灯されると、周囲で歓声が上がりました。細かく開けられた穴を通して漏れる光が、うつくしい模様を描いています。

日本の夏祭りといえばこれ! ということで、例年実施している盆踊りがはじまります。おCHA☆かいのメンバーに振付を教えてもらいながら、浴衣姿のみなさんが音楽に合わせて踊ります。京都らしい情趣がありますね。

そして、みなさんお待ちかねの抽選会の時間になりました。

「瓜生山大作戦」名物の抽選会。景品は例年、教職員のみなさんが提供してくださっています。ハンドタオルや美容パックといった日用品から、異国のお面やカップラーメンがたくさん貼り付けられた棒(?)といったおなじみの品まで、バラエティ豊かな景品が集まりました。

おCHA☆かいのみなさんが番号を読み上げるたびに、歓声が上がります。最後の景品は、德山理事長から毎年恒例の「肉」! 当選者が発表されたときには、悲鳴が聞こえるほどの盛り上がりでした。

今年の「瓜生山大作戦」の盛り上がり、みなさまにも感じていただけたでしょうか。学生たちが自主的に企画に取り組む様子はとても素敵ですよね。

瓜生山学園の祭りはまだまだ終わらない! 11月2日(土)・3日(日)には年に一度の「大瓜生祭」を開催します。今年度は「火花」をテーマに、学科や有志の企画が目白押しのビッグイベントです。

期間中はイベントだけでなく、キャンパス全体にて学生たちの学びの成果を展示・発表する学生作品展も開催します。規模としては2月に開催される「卒業展」に次ぐ大規模な作品展です!

一般のみなさまにもご来場いただけるイベントですので、続報をお待ちくださいませ。

(文=天谷航)

 

 

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