7月14日(金)~16日(日)で、京都のみやこめっせにて、日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit」が開催されました。
BitSummitが主催する「学生GAME JAM」には毎年キャラクターデザイン学科ゲームゼミの学生が参加しており、今年は13名の学生が制作してきたデジタルゲーム作品が会場で多くの来場者に試遊されました。
BitSummit
BitSummitは、毎年京都で開催している日本最大級のインディーゲームの祭典です。「国内のおもしろいインディーゲームを海外に向けて発信していく」と いう趣旨のもと、2012年後半に発足されました。2013年、同業者向けの小規模イベントとして開催した初回の来場者は200名ほどでしたが、2018年には 来場者数1万1千人を超える大きなイベントに成長しました。
会場にはPlay StationやNintendo Switchなどのメジャーどころからニッチなものまで多種多様なゲームが目白押し!
さらに日本のみならず、世界各国から集まったゲームファンたちの活気で夏の日差しにも負けないほど会場がアツくなっていました。
このBitSummitに参加する意義について、キャラクターデザイン学科の村上 聡教授にお話を伺いました。
「まずはこのイベントが王道メジャータイトルではなく実験的なものや作家性の高い作品が多く出品されている点から、参加することによって間違いなく学生の視野が広がるという点が挙げられます。
また、ゲームジャムがBitSummitの主催者及び関連企業、京都府に支援していただけていることから、多くのチャンスを学生に与えることができるという点も大きいです。
王道メジャータイトルは就職してから作れば良いのだし、学生の間にしか作れない変化球企画やゲーム作家として表に出る機会を与えたかったので毎年参加しています。」
村上教授の言葉の通り、トイレットペーパーがコントローラーになっているものや、トルソー型のコントローラーなど、普段はお目にかかれない不思議なプレイ体験ができるゲームも多く出品されていました。
キャラデの「ゲームゼミ」の学生さんが参加している日本最大級のインディーゲームの祭典BITSUMMITにお邪魔してします
— 京都芸術大学 (@kua_pr) July 16, 2023
外の暑さにも負けない熱気がすごいですhttps://t.co/R9YEtWphd1 pic.twitter.com/ntVldVatEy
GAME JAMのブースにもプレイしに来る人たちが途切れることなく訪れていました。
一般のゲームファンの方々のみならず、ゲーム会社やその道のプロの方々ともお話ができるので、学生たちはみんな少し緊張しつつも、笑顔で開発したゲームについて説明していました。
BitSummit自体が海外を視野に入れているイベントということもあり、海外のクリエーターもプレイしに来ていました。
今回、このゼミに参加したムン ユギョンさんにお話を伺いました。
「自分のゲームを作って、経験を積める機会が欲しかったのでこのゼミに参加しました。
今回作成したのは『PastLine』というタイトルの収集アクションゲームです。今回のBitSummitのテーマ「Let's Go Future」から、これからどんな未来になるんだろうとチームのみんなと想像して、人間が滅亡した世界についてのゲームを開発することにしました。
リーダーを務める中で、スケジュール調整やリーダーシップを学び、企画力があるだけではダメなんだということを実感しました。言語やコミュニケーションの問題がありましたが、翻訳アプリを使用したり、先生の助けもあってプロジェクトが進みました。
ゲーム自体は60%の完成度でまだまだ未完成ですが、お客さんのアドバイスや要望をこの機会にたくさん取り入れてゲームに反映させていきたいと思います。」
また村上教授も「大学対抗の形式であれば勝つために作ることになると思いますが、本学の“ねぶた”と同じで学生がシャッフルされるので、賞はおまけのような感覚です。受賞することよりも、目的は作家性の育成であったり、無茶なスケジュールと言語の壁を越えた困難なコミュニケーションをどう克服するかが問われる教育的価値の方が大きいと捉えています。」と語ります。
BitSummit Game Jamで作成されたゲームはこちらから遊べるようになっていますので、ぜひプレイしてみてください。
https://bitsg-gamejam2023.itch.io/
これからもぜひたくさんの方に楽しんでもらえるようなゲームを作っていってくださいね!
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