学生のデザインが京阪百貨店を華やかに。-「Fun!Fun!Fun!CHRISTMAS 〜たまらなく楽しいクリスマス〜」
- 京都芸術大学 広報課
キャラクターデザイン学科 2年生の岸本志乃亜さんが制作したビジュアルが、京阪百貨店の2022年クリスマスに登場。11月3日(木・祝)から12月25日(日)まで、京阪百貨店守口店ほか各店舗にて館内を彩ります。
今回、京阪百貨店から、「京阪グループの叡⼭電⾞沿線で学ぶ若い⼈材が活躍する場を提供したい」と本学にお声掛けいただき、社会実装プロジェクトが実現。キャラクターデザイン学科でメインビジュアルの制作に取り組んだ様子をレポートします。
今年こそ、クリスマスを楽しんでもらうために
まずはオリエンテーション。2022年7月、京阪百貨店 営業政策部宣伝担当の岡崎様、高岡様に本学まで足を運んでいただき、本学に依頼した背景に加えて、京阪百貨店の紹介、百貨店でのクリスマス商戦の意義についてお話しいただきました。協働して作り上げたいクリスマスのメインビジュアル、そのテーマは「Fun!Fun!Fun!CHRISTMAS 〜たまらなく楽しいクリスマス〜」。コロナ禍でいろんな活動が制限されてきたこの2年、今年こそクリスマスを楽しみたい!そんな思いをビジュアルで表現してほしいとのことでした。
単にテーマに沿ったビジュアルを制作するだけではありません。そのビジュアルがクリスマスにどのように装飾されるのか、どんなグッズに展開されるのか、先の展開まで見据えたビジュアルを作るために、京阪百貨店守口店を視察しました。京阪電車守口市駅に直結した大きなエントランスやそこに常設されるショーウインドウ、店内の装飾やバナーなど、現地に行ってはじめて把握できることがあり、イメージも膨らみます。参加した学生からは「どの客層が多い?」、「このウインドウでどのような活用ができる?」など、多くの質問が飛び交いました。決まっているテーマに加えて、展開される先のリサーチも行われると、いよいよビジュアルの制作へ。学生それぞれがテーマから自身の作品を制作するためのコンセプトを考え、デザインしていきます。
クリスマスにぴったりなメインビジュアルへ
9月、参加した学生16名から18作品が出揃いました(※2作品を用意した学生が2名)。コンペ形式によりビジュアルを選考していきます。京阪百貨店役員の審査に先行して、まずは一次選考で18作品から5作品に絞り込まれました。ビジュアルはもちろんのこと、そのビジュアルを作るに至ったコンセプトやそのビジュアルの展開などをひとつのプレゼンシートにまとめて提出。デザイン性(クリスマスメインビジュアルにふさわしいか)、テーマ性(今年のテーマに合致するか)、新規・革新性(これまでにない新しさ、ユニークがあるか)、実現可能性(装飾やノベルティなどへの展開の可能性はどれくらいか)の4つの評価軸から、京阪百貨店 営業政策部宣伝担当6名の方から評価いただきました。一般的なコンペであれば主催者や審査者から評価・コメントをもらえるのは稀ですが、今回は一人ひとりに向けて作品のコメントをいただけることに。厳正な審査の結果、中根藍奈さん、馬場彩矢香さん、ムンギョンベさん、作田茜さん、岸本志乃亜さんの5名の作品が一次選考を通過。続いて、役員に向けたプレゼンテーション・審査へと進みます。
選考作品(全18作品)
10月、ついに今年のクリスマスメインビジュアルを決める最終審査がやってきました。プレゼンシートには、ビジュアル、コンセプト、そして装飾やグッズの展開も盛り込み、各自の持ち時間で最大限の発表ができるよう準備しました。最終審査はオンラインでの実施。コロナ禍でオンライン授業が一般的になったとはいえ、やはり対面とは違った緊張感がありました。一次選考に残った5人による京阪百貨店の役員に向けての発表では、ご自身でも絵画を描かれたり模型を作ったりすることもあるという京阪百貨店役員の山田様から、制作意図や色使いに関しても鋭い質問が。担当の太木准教授からの指導もあり、質問に対する受け答えは役員を唸らせました。最終的には、「たまらなく楽しいクリスマス×おもちゃ箱」と題した岸本志乃亜さんの作品が選ばれましたが、どの作品も甲乙つけがたく、最終1案を絞り込むのは難航したようでした。最終作品決定後に改めて京阪百貨店と打合せし、岸本志乃亜さんの作品の世界観を活かした空間づくりや、グッズ作りに取り掛かりました。
サンタさんとその仲間たちが運んでくれる、たまらなく楽しいクリスマス
2022年11月3日(木・祝)より、京阪百貨店守口店ほか各店舗にて館内装飾が開始されました。岸本志乃亜さんがデザインしたキャラクターがウインドウディスプレイやメインディスプレイにてお披露目されています。こちらの記事にある店内装飾のほか、限定のお買い物袋、チャームなどの展開があるとのことです。
デザインが採用された岸本志乃亜さん、担当教員の太木裕子准教授から、今回の取り組みについてコメントをいただきました。
キャラクターデザイン学科では学科の授業でインプットをし、ゼミではアウトプットを行っています。グラフィックデザインゼミではロゴやポスターをはじめキャラクターをつかったさまざまなデザインをこれまでに行ってきました。結果としてアウトプットされるものはいろいろありますが、全体を通じて思うことは、社会実装のプロジェクトに参加することで、デザインの力だけでなくコミュニケーション能力やスケジュールの管理能力などたくさんの力を求められます。それらすべての工程を通じて本当のものづくりを知ることができるまたとないチャンスだと考えています。
キャラクターデザイン学科で取り組んだ、京阪百貨店のクリスマスのメインビジュアル制作。岸本志乃亜さんが考えたキャラクターたちが京阪百貨店でお待ちしています。お近くの方はぜひ足をお運びください。
京阪百貨店(期間限定の特集ページ)
https://www.keihan-dept.co.jp/moriguchi/news/event/018933/
皆さま、「Fun!Fun!Fun!CHRISTMAS 〜たまらなく楽しいクリスマス〜」のテーマ通り、楽しいクリスマスをお迎えください!
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