徳島県の大塚国際美術館で毎年開催されている「#アートコスプレ フェス」。絵画に描かれている衣装を身につけて写真が撮れると人気のイベントで、京都造形芸術大学空間演出デザイン学科の学生が衣装の制作に携わっています。同美術館とのコラボレーションは2013年から継続7年目。絵が描かれた当時の時代背景についてリサーチを重ね、あらゆる角度から名画を読み解きながら「観る」から「着る」体験を生み出します。どんな衣装が完成したのか、そのお披露目の様子を紹介します。
今年のテーマは「レボリューション」。フランス名画11作品のうち、5作品の衣装を制作しました。左からドガ『舞台の踊り子(エトワール)』、マネ『笛を吹く少年』、ルノワール『ボート遊びの人々の食事』(2着)、ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』、ルノワール『セーヌ川の舟遊び』(2着)。衣装から絵画が思い浮かぶでしょうか?
絵ではわからない後ろ姿も、当時のファッションについて調べながらイメージをふくらませていきました。他の衣装でも、見えないところにボタンを施したりなど着る人に発見があるようにと工夫をこらしています。
また、シルエットやディテールにこだわり、絵画の再現度を高めると同時に、誰でも簡単に着たり脱いだりできるユニバーサルデザインであることも目指しました。
作品のすぐ近くで写真撮影が楽しめるのも、陶板名画を再現展示している大塚国際美術館ならでは。他ではできない"体験型"のアート鑑賞をぜひお楽しみください。
「#アートコスプレ フェス2019 レボリューション」は7月17日(水)から11月24日(日)まで。
#アートコスプレ フェス2019
レボリューション
会期 | 2019年7月17日(水)~11月24日(日) ※休館日除く、8月無休 |
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時間 | 9:30~17:00(入館券の販売は閉館の1時間前まで) 8/10(土)~17(土)は8:30~18:00、8/18(日)は8:30~17:00 |
場所 | 大塚国際美術館 館内8カ所(徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1) |
料金 | 無料、ただし要入館料 一般3,240円、大学生2,160円、小中高生540円 ※増税に伴い入館料が変更される場合あり |
問合せ | 088-687-3737 |
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