REPORT2023.12.01

京都アート

学内の展覧会場から広がる、学生同士の交流 ― 学生会主催 作品展「遇遭展(ぐうそうてん)」

edited by
  • 上村 裕香

京都・瓜生山キャンパスの人間館1階ラウンジにて、2023年11月29日(水)から12月5日(火)まで、学生会企画「遇遭展」が開催されています。

総勢27名の学生有志の作品が出品され、学科・コースの垣根を越えた交流が生まれた展覧会の様子をレポートします! また、「遇遭展」の企画運営に携わった学生会のメンバーにもお話を伺いました。


今回の展覧会は、2021年度から毎年5月に学生会が開催している「遭遇展」の関連企画です。「遭遇展」は、前期に作品を展示し、「感想ノート」等を通じて交流できる機会がある反面、応募期間が毎年3月〜4月になるため、新入生が作品を出品しづらいという意見があったといいます。

そこで、新入生が大学生活に慣れ、上級生も課題が落ち着いて時間のできる後期にも、学生が気軽に作品を公開できる展覧会を開きたいという思いで、11月に「遇遭展」を企画するに至りました。

遇遭展ポスター

「遇遭展(ぐうそうてん)」は10月に人間館1階ラウンジで開催した学生会のハロウィン企画とつながる、新たな試みの作品展です。

ハロウィン企画でおばけたちから取り返した展覧会の招待状を持って、ぜひ作品に会いにきてください!

 

10月のハロウィンイベントでは自主企画グループON3とMUCOFFEEがコラボしオリジナルラテを提供するなど、新しい試みで学内を賑わせた学生会の、ハロウィンイベントに続く企画が今回の「遇遭展」です。

「遇遭展」も、これまでの学生会企画に引き続き「学生同士の交流の場になれば」と企画されました。

これまで開催されてきた「遭遇展」の名称には「学生と作品の思いがけない出会いをつくりたい」という意味が込められています。今回の「遇遭展」では「出会うべくして出会う作品を見にきてほしい」という思いから、その漢字を反転させた名前をつけたそうです。
 

 

「遇遭展」はこれまでの「遭遇展」と同様、本学通学部の学生なら学科・学年を問わず出品できます。

今回は、平面作品・イラスト・立体作品の三部門で募集されました。提出作品の発表有無は問わず、学科の課題で制作した作品や、自主制作でつくった既存作品の出展も可能です。
 


会場には、美術工芸学科、情報デザイン学科、こども芸術学科、歴史遺産学科など、様々な学科から多様な作品が集まりました。

学生会のメンバーは「今回は1・2年生からの応募が多かったです。『遭遇展』に出展が難しい1年生のための展覧会を開きたいと思って企画したので、よかったなあと思います。1・2年生のときに展覧会に出展し、来場者からリアクションをもらう機会があることで、創作意欲が増したり、今後の活動への刺激になったりしたらうれしいです」と話します。

会場には、出展者と来場者が交流できるアイデアがたくさんあります。

まず、これまでの「遭遇展」と同じく、作品ごとに感想ノートを設置。出展者が来場者から、気軽に作品に対してのフィードバックを受けることができる仕組みです。


展覧会場の受付は出展者と学生会のメンバーが2人1組で担当しています。在廊している出展者と来場者が直接コミュニケーションを取る場面も。


さらに、今回の展覧会では入り口で来場者にハートのスタンプを渡し、好きな作品の感想ノートに来場者がスタンプを押すことができるミニ企画も実施中です。

出展者からは「1日目が終わった時点でたくさんのスタンプとコメントがあって、見てもらえてるんだと驚きました!」という声もあり、会場の感想ノートには来場者からのたくさんのハートと、多くの「好き!」を伝える熱烈なコメントが残されていました。

「1・2年生からの出展が多い今回の『遇遭展』は、これまでの『遭遇展』より一層、気軽にコミュニケーションを取れるように工夫をこらしました。これまでギャルリ・オーブだった開催場所を、人間館1階のラウンジという、大学の玄関口に近い場所にしたこともそのひとつです。学生が入りやすい場所で開催することで、作品と来場者との接点を増やすことができるんじゃないかと考えました。学生が、もっと気軽に展覧会に出品したり、来場したりできるような環境をつくっていきたいです」と、学生会のメンバーは語ります。
 


学生会は、より良い学園生活の実現を目指して活動する、学生による、学生のための組織。

1年生から4年生で成る代議員総会を2か月に1回程度開き、学生の生の声を拾いながら、学年・学科・コースを越えた交流や活動を図るために企画を実施・運営しています。


・公式SNS

京都芸術大学 学生会X

京都芸術大学 学生会Instagram

学生会のInstagramでは、「遇遭展」の出展者にインタビューする動画企画も進行中! ぜひチェックしてみてください。

 

「遇遭展」には、会場に足を運ぶたびに出展作品が印刷されたコレクションカードがもらえたり、10月に開催された学生会主催のハロウィンイベントで配布されていたチケットを持参すると「遇遭展オリジナルボールペン」がゲットできたりと、豪華な特典も盛りだくさん。


ご来場の際は、設置されている感想ノートにスタンプを押したり、作品に対してのご感想、ご意見を書き込んだりしてみてください。

そこから学科・コースの垣根を越えた、新たな交流が広がっていくかもしれません。

 

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  • 上村 裕香Yuuka Kamimura

    2000年佐賀県生まれ。京都芸術大学 文芸表現学科卒業。2024年 京都芸術大学大学院入学。

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