NEWS2019.07.04

ファッションデザイン

ランウェイで輝く和紙のドレス―ペーパーファッションショー2019

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  • 京都芸術大学 広報課

自分たちがデザインしたドレスを和紙だけで作り、特設ランウェイで披露する―。京都造形芸術大学の1年生が取り組む恒例の「ペーパーファッションショー」が7月1日(月)に開催されました。制作からお披露目までの作業日数はわずか3日。今年もアイデア満載のドレスが次々と登場し、会場を沸かせました。

ドレスの素材は、何の変哲もない真っ白な和紙。1年生約980人は23クラスに分かれて、今年のテーマ「0/ZERO」に沿ったドレスを4着ずつ、計92着の制作に挑みました。

6月17日にデザイン案の話し合いがスタートし、翌週の活動日を経てファッションショー2時間前から最終仕上げを開始。イメージ図を基に和紙を裁断したり揉みほぐしたりして、平面的な紙から立体的な作品を生み出せるよう工夫を重ねました。髪飾りなどの装飾品も和紙で制作。間近に迫る本番に向け、急ピッチでアイデアを形に仕立てていました。

出来上がったドレスを学生がモデルとして着用することも、ペーパーファッションショーの特徴の一つです。人間館1階のギャルリ・オーブに特設されたランウェイの両脇には学生が続々と集結。同級生の雄姿を今か今かと待ちわびる中、ついにショーが幕を開けました。

「始まりから終わりのゼロへ。四季を表現した」「誕生をイメージして、かっこかわいい赤ちゃんをイメージした」「芽吹き、つぼみになり、花を咲かせ、枯れる。花の一生を表現した」。ドレスのコンセプトを伝えるナレーションに合わせて、「一点もの」のドレスを身に付けてランウェイを歩くモデルたち。威風堂々と着こなす姿にスマートフォンのカメラが一斉に向けられていました。

ペーパーファッションショーは、京都造形芸術大学1年生が取り組むワークショップ型授業「クリエイティブワークショップ(通称マンデイプロジェクト)」の一環で行われ、今年で11回目です。マンデイプロジェクトでは入学から約半年間、活動日の毎週月曜日に学科の枠を超えたクラスでさまざまな創作に挑戦。個人での創作が多いと思われがちな芸大生がチームで取り組み、芸術大学での学びに適した柔軟な思考力と活発な行動力の習得に励んでいます。

今回のペーパーファッションショーでの経験は、プロジェクトの集大成として8~9月に作られる「京造ねぶた」(和紙と針金だけで作られる巨大なねぶた)へと生かされます。今年の京造ねぶたのテーマは、ペーパーファッションショーと同じ「0/ZERO」です。

 

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